土づくり
美緑園のお茶づくりは、土づくりからスタートします。茶の生育には粘土と砂質土に有機物が混ざり合った土壌が適しています。深く耕せる厚い土の層を持ち、養分に富み、通気性が良く、しかも適度な保水性があることが良い土壌と言えます。牧之原台地は、基盤が大井川礫蒼で透水性に優れ、標高約170メートルで豊富な日射量と寒暖差により、茶の生育には良い条件を揃えています。
当社では有機質を中心とした肥料設計で、土壌内の微生物環境を整えることに重点を置いた土づくりを行い、自然が持つ本来の力を活かすことで、健康で丈夫な茶樹を作ることを目指しています。当社独自の土づくり、茶樹づくりが、柔らかく鮮やかで艶があり、香味豊かな生葉を作ることに繋がっています。

生葉品質へのこだわり ~芽重型~
旨みが凝縮された高品質な茶葉を作るために、枝数を減らし、残された芽に養分を集中させます。芽重型(がじゅうがた)と呼ばれる樹の仕立て方です。そうして育てられた強い芽は、しっかり蒸しても崩れることが無く、雑味が少なく、香り高く味の濃いお茶になります。

茶園管理
茶樹の生育周期に従って、徹底した茶園管理を行っています。また、近隣の農家と協力し、契約栽培も行なっています。農家から生葉を購入するだけではなく、契約栽培という形を取ることで、ひとり一人面談をし、勉強会も開催。肥料・農薬設計から栽培方法まで統一することで品質向上と均一化を図り、高品質な生葉の安定した供給を実現しています。






中切り更新
更新とは、枝の構成を改善することを目的に行う管理作業です。
お茶は1回の摘採によって、芽の数が1.5倍くらい増えます。摘むと茶樹の生理作用で側芽として次の芽が出ます。その芽を摘採すると、また次の側芽が出るという感じで、どんどん枝の数が増え、枝も細くなっていきます。細い枝からは良い芽が採れなくなってくるので、一旦刈り落とし、枝の構成を改善します。3年から4年に一度、地面から40〜50cmくらいの高さで、枝を刈り落とします。更新することにより、一時的に新芽の数は減りますが、枝は太くなり、茶の品質は良くなります。樹勢が回復することから、「茶樹の若返り」とも呼ばれます。
美緑園では高品質は生葉を作るため、定期的に行っています。
